アニメ化30周年記念企画「ちびまる子ちゃん展」が6月1日、周南市美術博物館(周南市花畠町、TEL 0834-22-8880)で始まった。
「ちびまる子ちゃん」は、静岡県清水市(現静岡市)を舞台に、原作者・さくらももこさん自身の子ども時代を投影した小学3年生のまる子の日常を描いたエッセー風漫画。1986(昭和61)年、少女漫画雑誌「りぼん」で連載が始まり、1990(平成2)年にアニメ化された。2020年に放送開始30周年を迎え、現在も「国民的アニメ」として幅広い世代に親しまれている。
1階の展示室では、5年ごとの軌跡をたどりながら、セル画、スケッチ画、絵コンテ、映像など約300点を展示。アナログ時代からデジタル化までの変遷を通してアニメ制作の舞台裏を紹介する。
2階では、2018(平成30)年に急逝したさくらももこさんの直筆脚本やキャラクター設定資料、小物などにイラストを施したプライベート作品など約50点を展示する。来場者が「ちびまる子ちゃん」の世界を体感できるフォトコーナーも設置する。
同館学芸員の松本久美子さんは「30年の歴史を通して多くの人々に愛され続けてきた『ちびまる子ちゃん』。それぞれの思い出を振り返りつつ、その時代の雰囲気や感情を再確認してほしい。新たな一面も発見してもらえたら」と話す。
開館時間は9時30分~17時。月曜休館(7月17日は開館)。入館料は、一般=1,200円、大学生=1000円、18歳以下無料。7月17日まで