周南市の遠石八幡宮(遠石)で12月1日、「大絵馬奉納式」が行われ、正月準備が始まった。
40回目を迎える大絵馬奉納式。神社職員ら6人の手によって、今年のえと「卯(う)」にちなんでウサギが描かれた高さ2.5メートル、幅4メートル、120キログラムの大絵馬から、来年の「辰(たつ)」の大絵馬にかけ替えられた。
宇部市在住のイラストレーター上大岡トメさんが作画した大絵馬には、白い竜2体が描かれており、「竜のように天を駆け巡り、幸運をつかめるように」と願いを込めた造語「天翔掴運(てんしょうたくうん)」が添えられている。
この日は、和光保育園の園児83人が見学。園児らは、奮闘する神社職員に「頑張って」と声援を送りながら、年末の風物詩となっているかけ替えの様子を見守った。新しい絵馬を見て「白竜かっこいい」「かっこいいに決まっている」と男児が興奮気味で話した。
例年、正月三が日は約20万人が訪れるという遠石八幡宮。12月16日から、新年のお札やお守りなど縁起物の授与を始める。
宮司の黒神直大さんによると「コロナ禍15万人だった参拝客も昨年は18万人と、コロナ前に戻りつつあるが、分散化も進んできた。お正月、この大絵馬を見て、勢いのある年にしようと思ってもらえたら」と話す。