周南市美術博物館(周南市花畠町、TEL 0834-22-8880)で9月27日、「谷川俊太郎 絵本★百貨展」が始まった。
1931(昭和6)年東京生まれで詩人の谷川俊太郎さんは1960年代以降、画家や写真家と共に約200冊に及ぶ絵本を作ってきた。同展では、その中から20冊を取り上げ、絵本の原画を紹介するほか、8人のクリエーターによる立体物や映像を使ったインスタレーション作品など計62点を、「百貨店」のような世界観で紹介する。
1階展示室には、絵本「おならうた」を題材にした体験型の「おならドーム」を設置。黄土色のドーム内に原画を展示し、前に立つとおならの音が鳴る仕組み。絵本「もこ もこもこ」のコーナーでは大型スクリーンを設置し、谷川さんの朗読に合わせた映像作品を上映する。
2階展示室では、谷川さんの詩に合わせて長新太さんが描いた大型絵巻「えをかく」が壁一面に展示。科学絵本「こっぷ」のコーナーでは、大きなコップの中を体感できるインスタレーション作品を展示する。展示室中央には、谷川さんの絵本をそろえた読書コーナーも設置する。
同館学芸員の松本久美子さんは「谷川さんの絵本はジャンルが豊富。さまざまな作品がそろっているので、谷川さんの世界観に触れながら自分に合った作品を見つけてもらえたら」と話す。
開催時間は9時30分~17時。入場料は、一般=1,300円、大学生=1,100円、18歳以下無料。月曜休館。11月24日まで。