光の出穂農園(光市束荷)が無農薬のドライイチジクを商品化し、10月1日から販売を始めた。
出穂大治さん(39)は新規就農者として山口県担い手支援塾に参加、農事組合法人での研修を経て、妻の真奈美さん(34)と共にイチジク栽培を始め4年目を迎える。イチジク栽培を選択したのは、ワイン販売店で薦められた海外産ドライイチジクがきっかけ。そのおいしさとワインとの相性の良さから自らの手で、もっとおいしく、無農薬で安全なドライイチジクを作りたいと思い立った。4年の歳月をかけ国内外さまざまな品種で試作し、ワインやウイスキーに合うフランスやスペインなど海外原産の7品種にたどり着いたという。「味や皮の色、食感など品種によってさまざまだが、共通するのはドライフルーツにした時に無添加ならではの自然な風味とうま味があること」という。
商品の完成に真奈美さんは「やっとみなさんに食べてもらうことができる。思いだけはあったが、自分たちだけでは絶対たどり着けなかった。本当にいろいろなご縁に感謝」と話す。市内の漁師さんとの出会いから海藻やウニ殻を肥料に使ったり、地元のパティシエやショップとのコラボレーション商品を企画したりしているという。パッケージデザインも知人を通じて紹介してもらった、全国各地を旅しながらデザイン活動に取り組んでいるフルタヨウスケさんに依頼した。
価格は、柔らかいセミドライタイプ1袋(40グラム)700円。時期や収穫量によって4~5種類の品種が味わえる。「実際に農園に来ていただき、見て感じて買っていただければ」と季節を限定し農園で販売する。
営業時間は13時~17時。木曜・金曜・土曜のみの営業。