県内の小中高生を対象としたポスターデザインコンテスト「瀬戸内デザイングランプリ」の審査会が10月2日、熊毛南高校(平生町竪ケ浜)で開かれた。
同コンテストは、「子どものうちからデザインについて学んでほしい」と山口県周防大島町出身のグラフィックデザイナー新村則人さんが呼び掛け、県内のデザイナーらと共に構成する運営委員会が初めて開催した。共催は山口県デザイン協会。
東京を拠点に資生堂や無印良品などのデザインを手掛ける新村さんは、「幼いうちから美的感性や豊かな発想力を培うことで、デザインに興味を持ってほしい。デザインについて理解がある大人が増えることで、山口県全体のデザイン感覚の向上、ひいては経済発展につながるのではないか」と狙いを話す。
審査員は、新村さんのほか、県内在住のグラフィックデザイナーの嵐川真次さん(岩国市)、野村勝久さん(山口市)、福永みつおさん(周南市)。4人は県内小中高校53校から集まった476点の応募作品を部門別に並べ、一点一点を真剣なまなざしで審査に当たった。
県のキャラクター「ちょるる」を手掛ける福永さんは「個性豊かなデザインが多くよかった。絵画コンクールではないので、ただ絵がうまいだけではなく、コンセプトがしっかりしているか、実際に商品が売れるかという視点で審査していった」と語った。
結果については、改めて入賞者に通知。11月13日に防府市地域交流センター「アスピラート」で開かれる表彰式で公表され、21日まで入賞作品の展示が行われる。