周南市の徳山商工会議所(周南市栄町2、TEL 0834-31-3000)で1月29日、「徳山駅前賑(にぎ)わい交流施設」と「徳山駅前図書館」の関連企業や団体による合同記者発表が行われ、2月3日のオープンに向けて新しい取り組み、施策などが発表された。会見には、徳山商工会議所をはじめ、周南市中心市街地活性化協議会、まちあい徳山、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)、JR西日本など9団体が出席した。
同施設は、蔦屋(つたや)書店とスターバックスコーヒーを併設する徳山駅前図書館を中心に、交流室、市民活動支援センターなどで構成、JR徳山駅と直結した利便性を生かし、年間120万人の利用を見込む。
同図書館をはじめ施設全体の管理運営を行うCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)では、新たに商店街店主や地元事業主を対象とした図書館サポーター制度を創設する。
同社社員で同図書館館長の櫻澤圭一さんは「図書館利用者のさまざま疑問や課題に対し、街の中にいるそのジャンルのプロを紹介したり、ワークショップやセミナーの開催を通じ情報提供したりすることで、まちぐるみで利用者をサポートしていきたい。その活動の中でまちのファンを作り、賑わいや交流を創出していきたい」と話す。
まちづくり会社「まちあい徳山」では、新たに情報発信サイト「Tokuyamap~とくやまっぷ~」を開設する。徳山商店街を中心にカフェやグルメ、イベント、ファッションなど6つのカテゴリーで情報を発信。日曜・祝日営業の店など検索機能を持たせ、同施設のオープンを機に初めて周南を訪れる利用者に対し、商店街への誘客を目指す。
徳山商店連合協同組合では、施設周辺の駐車場不足の緩和を目指し、同組合が管理する駐車場「ピピ510」(周南市糀町1)を図書館利用者に限り1時間無料にする。期間はオープン当日から5月6日まで。
同会議所の宮本治郎会頭は「待ち望んだ施設のオープンが今週末に迫り、開業に連動した形で新しい取り組みが次々と始まっている。まちと駅が一体となり、それぞれの活動がさらなる活性化を生み、賑わいと交流を市内外に波及させていきたい」と意気込みを語った。