周南市銀座にある休館中の映画館2館「シネマ・ヌーヴェル」「テアトル徳山I」で6月2日・3日、「周南『絆』映画祭」が開催される。
周南地域の映画愛好家や演劇員、街づくり活動に取り組む有志を中心とした実行委員会が主催する同イベントは今回で9回目。地域活性化とともに、映画館で見る楽しさ共有し街に映画館を復活させることを目的とする。
上映作品は、山口県、周南市にゆかりのある作品を中心に6作品。同映画祭が立ち上げた松田優作賞(脚本賞)を「百円の恋」で獲得した脚本家の足立紳さんが、武正晴監督とが再タッグを組み制作した、中井貴一さん・佐々木蔵之介さん主演映画「嘘八百」や、下関市出身で「半落ち」「ツレがうつになりまして。」の佐々部清監督が県内で撮影した「八重子のハミング」、田布施町出身の片元亮監督が手掛けるサスペンス・ラブストーリー「ストロボライト」、香港でのアカデミー賞に当たる香港電影金像奨で最優秀作品賞を受賞した県内初上映となる「十年」、下関市在住の柴口勲監督が同市の梅光学院(下関市)で生徒たちと作り上げたミュージカル映画「隣人のゆくえ」など。
両日、上映作品の監督や脚本家による舞台あいさつやトークショーなども展開する。
今年から運営資金を募るクラウドファンディングにも取り組んでおり、リターン品として映画祭オリジナルの松田優作イラストTシャツや缶バッジ、足立さんと武監督とのサイン入り「百円の恋」DVDなどを用意する。期間は5月20日まで。
同映画祭スタッフは「映画で地域を盛り上げたい、映画を通して人と人との絆を紡ぎたい、という私たちの志に共鳴してくださる方、映画を愛する全国の皆さまに応援してほしい」と話す。
前売り券は、1日券=1,500円、2日券=2,500円。1日券・2日券は前売りのみ。当日券は、一作品につき一般・シニア・大高生=1,000円、小中学生=500円、小学生以下無料。