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石巻のITベンチャー企業が周南に進出 ノウハウ生かし若者が育つ環境つくる

ITシステム開発会社「イトナブ」の古山社長(右)と木村市長

ITシステム開発会社「イトナブ」の古山社長(右)と木村市長

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 ITシステム開発会社「イトナブ」(宮城県石巻市)が9月18日、山口県立ち会いの下、周南市への進出協定を結んだ。10月、周南市若宮町に全国初の支部「イトナブ周南」を設置する。

記者会見を行う「イトナブ」古山社長

 同社は、石巻の若者を対象にソフトウエア開発やグラフィックデザインを学ぶ拠点と機会を提供し、IT関連の講習やマンツーマンの個別指導などを展開する教育事業、アプリ開発やデザイン業務などの制作事業を展開している。

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 2012年からは、小学生から大学生の若者や現役エンジニア、デザイナーらが共にチームを組み、テーマに沿ったアプリを3日間でつくり上げるアプリ開発イベント「石巻ハッカソン」を開催。今年3月には同市にぎわい交流施設で「石巻ハッカソンin周南」が開かれた。

 古山隆幸社長はイベントに参加した学生らから、「もっと学びたいが、どう生かせばいいか分からない」との声を聞き、後押しになればと事業所進出に踏み切ったという。「ITシステムなど受託開発を進めながら、プログラミングに興味のある若者たちが都市部に行かなくても学べるセミナーやイベントの企画、プログラマー人材と企業をつなぐプラットホームのようなアプリを開発する予定」とも。

 古山社長は「ただ産業を持って来るのではなく、5年後10年後に若者が育つ環境をつくりたい。自分たちが培ったノウハウを周南市に落とし込んでいきたい」と意欲を燃やす。

 同社は、中心市街地で情報通信産業を営む事業所に対し、通信回線使用料、賃借料、研修費、新規地元採用による人件費の一部を補助する市の制度を活用し、5人の採用予定している。