画家・徳原望さんの初個展が10月13日から、熊毛中学校(周南市安田)内の「くまげの美術室」で開催される。
徳原望さんは、自閉症で障害福祉サービス事業所「周南あけぼの園」(周南市久米)に通所しており、同施設を拠点に活動する作家集団「アトリエnon」のメンバーの一人として日々制作に励んでいる。これまで山口県障害者芸術文化祭・山口県知事賞受賞(2007年)や山口県美術展・入選(2011年)、二科展デザイン部B部門で準入選(2011年)を果たすなど、数々の賞を受賞。徳山駅前図書館(蔦屋書店)からの依頼により「高架書架」の原画を担当し、図書館2階と立体駐車場出入り口付近の壁には「壁面アート」を描いた。
同展では、50号のキャンバスにアクリル絵の具で描いた「大自然」や、周南市美術展(2010年)で入選したアクリル画「元気周南市」など15点を展示する。
14日は、周南あけぼの園の職員によるトークイベント「徳原望さん物語」を開催。徳原さんの普段の生活や、徳原さんを支える家族のことなどを話す。施設の職員よるワークショップもあり、オリジナル缶バッジやフォトフレームを作製できる(実費が必要)。会議室では、施設の利用者が制作したアート作品やくるみボタンのヘアゴム、ポストカード、マウスパッド、コーヒー豆などを販売する。
26日からは「障がいのある人の作品展・みちあふれる表現」を徳山駅前図書館3階の展示交流室2で開く。徳原さんをはじめとした「アトリエnon」のメンバーや山口県内の障がい者による全応募作品140点を展示。初日に表彰式を行う。施設の利用者が制作した作品の即売会もある。28日まで。入場無料。
施設の職員は「健常者、障がい者関係なく多くの人に見ていただき、理解を広めたい。自閉症や発達障がいなど持たれている方やその両親の励みになれば」と話す。
徳原望展の開催時間は13時~17時(入場は16時30分まで)。14日のトークイベントは13時~14時。ワークショップは14時30分~17時。入場無料。今月27日まで。