JR徳山駅で10月14日、「鉄道フェスティバルinとくやま」が開催され、0系新幹線車両をモチーフにしたモニュメントがお披露目された。
鉄道車両や半導体製造装置の部品製造を手掛ける「山下工業所」(下松市東海岸通り1、TEL 0833-41-3333)が、創業55周年の記念として寄贈したモニュメント。JR西日本徳山地域鉄道部から「徳山駅の新たなシンボルとなる作品を」との依頼に応え、製造した。
「ものづくりの街下松産 ひかり号」と名付けられたモニュメントは、全長は2.4メートル、幅1.2メートル、高さ1.5メートルで、重さは110キロ。厚さ4ミリのステンレスの板をハンマーでたたき、曲面を作り出す打ち出し板金の技術を用い、0系新幹線の形に仕上げた。新幹線のスカート(排障器)部分には、「Spirit of Kudamatsu」の文字を記す。同社の竹尾真さんをリーダーに20代の若手メンバーが約3カ月の期間をかけ製造した。
竹尾さんは「この0系が徳山駅の新しいシンボルとなって、打ち出し板金で手作りされていることや、鉄道車両の製造技術を全国の人に知ってもらえれば」と話す。
お披露目式では、山下工業所山下竜登社長をはじめ、國井益雄下松市長や新幹線を製造する日立製作所、JR西日本関係者ら7人が除幕し、河原幼稚園園児らが新幹線にちなんだ曲「走れ超特急」を披露、華を添えた。
モニュメントは、徳山駅新幹線口構内に展示される予定。