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周南で写真家・林忠彦の生誕100年記念  作家の肖像写真から晩年の風景写真も

父・林忠彦との思い出を語る義勝さん

父・林忠彦との思い出を語る義勝さん

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 徳山市(現周南市)出身の写真家・林忠彦の生誕100年を記念した作品展 「林忠彦展」が11月22日、周南市美術博物館(周南市花畠町、TEL 0834-22-8880)で始まった。

銀座5丁目のバー「ルパン」で撮影した太宰治の写真

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 同展では、周南市美術博物館が所蔵する18シリーズ1534点の作品のうち約200点を展示。戦後の東京と人々を記録したドキュメンタリー写真や、著名な作家や画家、家元などを捉えた人物写真、晩年、病気に戦いながら完成させた「東海道」までの風景写真が並ぶ。

 林忠彦(1918-1990)は、周南市にある林写真館の長男として生まれた。22歳に東京光芸社に入社し、プロ写真家として活動を開始。戦中・戦後を通じ、大衆娯楽誌を中心に第一線で活躍した。太宰治や坂口安吾ら無頼派文士の肖像写真をはじめ、被写体と向き合った人物写真で世に広く知られるようになった。

 1985(昭和60)年、肝臓がんを宣告され、その後脳出血で半身不随になりながらも四男の義勝さんと共に撮影を続けた遺作「東海道」シリーズ。義勝さんは「『東海道』は父の写真人生を凝縮させた作品。男同士のため会話の少ない親子であったが、同行した3年間で一生分の会話ができた。アマチュアの方にとってのバイブルとなるのでは」と話す。

 12月15日は、義勝さんの記念講演会「林忠彦~昭和を駆け抜けた写真家~」が開かれる。

 開館時間は9時30分~17時(入場は終了の30分前まで)。月曜休館(ただし12月24日は開館)。入場料は、一般=1,000円、大学生=800円。12月24日まで。講演会の開催時間は14時~15時30分。

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