下松(くだまつ)市市制施行80周年記念映画「くだまつの三姉妹」の関係者向けの試写会が3月1日、下松市の「MOVIX周南」(下松市中央町)で行われた。
同作品は、下松市の魅力発信を目的に映画の自主製作などに取り組む「下松フィルム・コミッション(FC)」が下松市からの業務委託を受け制作。ロケは、花岡八幡宮や閼伽井(あかい)坊、下松市栽培漁業センター、下松市市民交流拠点施設、ほしらんどくだまつなどで行われた。
監督は、同FC製作の映画では「恋」や「10ミニッツ」、「大城湯けむり狂騒曲」に続き4作品目となる長澤雅彦さん。主演は、映画「見栄を張る」や「たまゆら」などに出演した久保陽香さん、CM、ドラマで活動する萬歳光恵さん、「10ミニッツ」にも出演した光高2年の村田結佳さんが三姉妹を演じ、俳優の守谷周人さんや室積光さんが脇を固め、市民エキストラ約480人も参加した。作品は51分。
ストーリーは、下松に暮らす三姉妹ら家族の姿を通して、市を代表する奇祭・稲穂祭「きつねの嫁入り」など、市の魅力を織り込みながら人々が織りなしてきた文化や人情を、過去から現在、そして未来へとつなぐ内容。
長澤さんは「伝統をしょっている長女、都会に出て今を生きている次女、明日この街にまた戻ってこようと思うと言っている三女の三姉妹を、下松の現在・過去・未来の街として表現した。いい作品に仕上がったので1人でも多くの人に見てもらい、下松の街の良さ、そして素晴らしい人々がいると感じていただければ」と意気込む。
作品は3月8日~10日に、徳島県の徳島郷土文化会館「あわぎんホール」で開催される「徳島国際映画祭2019」に出品するほか、11月の市制施行80周年の記念式典でも上映される予定。