徳山動物園(周南市徳山)で7月20日、夏休み企画展「ひと嗅ぎしようぜ!カメムシ展」が始まる。
夏休み期間中、子どもたちに生き物への関心や興味を持ってもらおうと2011(平成23)年から始まった同展。これまで、ゴキブリとの触れ合い体験ができる「ゴキブリ展」や、動物たちの排せつ物にスポットを当てた「うんこ展」などを開催し、毎年約3万人が来場する人気企画となっている。
同展では、さまざまな模様や色のカメムシ標本約40種、生体約20種100匹を展示。身近でありながら、あまり知られていないカメムシの生態を紹介し、多種の生命が相互に関わって生態系を保全していることを伝える。
暗室コーナーでは、光沢のある緑色の体に赤いスジ模様を持つアカスジキンカメムシ、ナナホシキンカメムシやニシキキンカメムシなど光沢のある鮮やかなカメムシを展示する。
会場には、カメムシやパクチーなど独特な匂いを放つ物が入った箱を3箱設置。ホースで中の匂いを嗅ぎ、カメムシが入っている箱を当てる「におい体験コーナー」も設置する。
水槽コーナーでは、水生昆虫で日本最大というタガメ、ミズカマキリ、タイコウチ、オコイムシなど、カメムシ目カメムシ亜目に所属する水中カメムシ類を展示する。
企画展担当者の小柳津未和さんは「今回展示するカメムシの大半は職員で採集したもの。強烈な匂いを放ち、嫌われる存在であるカメムシにあえてスポットを当てることで、虫離れといわれている現代の子どもたちに興味関心を持ってもらえたら」と話す。
開園時間は9時30分~16時30分(夜間開園の8月11日~15日・17日・24日は21時まで)。入園料は、大人=600円、学生=300円。火曜休園。9月1日まで。