JR光駅構内と虹ケ浜海岸で10月20日、「光と虹のまちぐるみWedding」が行われ、光市在住のカップル結婚を多くの市民が祝福した。
ファーストバイトで光市の食材で作ったちらし寿司を食べさせる新婦
人生の門出を迎えた新郎新婦を「おせっかいにも街全体で」お祝いしようと光市と市民グループ「光市おせっかいプロジェクトチーム」が共同で企画した結婚式を挙げたのは応募者の中から抽選で選ばれた同市光井在住の高木宗祥さんと帆南さん。
この日は光市内を走るJR山陽本線の3駅にまたがり結婚式を行った。JR岩田駅では出発式が行われ、三輪幼稚園の園児らをはじめ約100人の市民が見守る中、11時28分に新郎新婦と市川熙市長を乗せた電車が出発。途中の島田駅では約50人が手を振り電車を見送った。
新郎新婦を乗せた電車は11時37分に光駅に到着。2人が降りたホームでは、新郎宗祥さんが所属する野球チーム「シーガルズ」のチームメイトをはじめ100人近い市民が出迎え、「おめでとう」と祝福の声が飛び交った。山口大学附属光中学校の弦楽部の生演奏の中、市川熙市長が立会い人前式を行った。
虹ケ浜海岸前の道路ではダンススクールに通う子どもや市民ら約300人が「てんとう虫のサンバ」と「パプリカ」を披露。祝福ムードを盛り上げた。虹ケ浜の砂浜では、新婚生活の「かかあ天下」と「亭主関白」をかけての列席者参加による綱引き大会が行われ、明らかに人数の多い新婦側のチームが圧勝した。その後、「幸せのおすそ分け」と題し、山口県のイベントでは定番となるもちまきが行われた。
式の後、宗祥さんは「予想以上のおもてなしに驚いた。市民の皆さんの温かさを実感した」、帆南さんは「人が遊びに来てくれるような。私たちがお節介できるような家庭を築きたい」と笑顔を見せる。