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下松 70周年を迎えた「きつねの嫁入り」に3万3000人 

きつねの嫁入りを見守る「くだまる」

きつねの嫁入りを見守る「くだまる」

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 下松市の「法静寺(ほうしょうじ)」(下松市末武上)で11月3日、「稲穂祭・きつねの嫁入り」が行われ、約3万3000人の人出でにぎわいを見せた。

きつねの嫁入りを見守る「くだまる」

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 稲穂祭の催しの一つとして1950年(昭和25年)に始まった「きつねの嫁入り」。キツネの面をかぶった嫁入りの行列が、花岡地域の旧山陽道一帯約1.5キロを練り歩く。新郎新婦役を誰が演じるかは毎年秘密にされ、新婦役を演じる女性は良縁に恵まれるといわれている。下松を代表する奇祭として続けられ、今年70周年を迎えた。

 11時30分からの四恩幼稚園園児らのパレートに始まり、14時から御神幸がスタート。70周年を記念した横断幕を手にした中村隆征実行委員長、国井益雄下松市長、岸信夫衆議院議員らを先頭に、初の参加となる桜ヶ丘高校、徳山大学、西京銀行の有志らで結成したブラスバンド「スリーアローズ」が演奏でパレードを盛り上げた。

 町内や地域の団体・学生らのみこしや花神子(はなみこ)、山車や牛車に続いて、人力車に乗った主役の狐の新郎新婦、その後を紋付きはかま姿の親族やお供などが練り歩いた。法静寺前では、神輿を勢いよく回す様子や狐の新郎新婦の華やかな姿を一目見ようと見物客やアマチュアカメラマンなど多くの人でにぎわった。

 16時からは結婚式で三々九度の盃が交わされ、その後、参列者に祝いのもちが撒かれた。

 中村実行委員長は「これまでそうであったように、今日参加してくれた子どもたちが、いずれ大人になって戻ってくる。そんなお祭りとして80、90、100周年と受け継いでほしい」と話した。

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