周南市の情報通信業「周南マリコム」(周南市入船町2、TEL 0834-21-0367)が12月10日、家電製品の利用状況から高齢者を見守るサービス「sobamii(ソバミー)」を発表した。
少子化・核家族化が進み高齢者世帯が増加する中、同社は1999(平成11)年から高齢者向け緊急通報・生活支援システム「さすがの早助(さすけ)」を運営。自社運営のサポートセンターで、タクシーの手配など生活支援や健康相談、緊急時の救急車手配など看護師を含む専門のオペレーターが24時間365日体制で対応している。現在、中国・九州地方を中心に59自治体から同事業を受託。約1万2000人が利用している。
今回新たに発表した見守りサービスは、これまで緊急通報システムの課題であったボタンを押さないと連絡がいかないという問題を解消するために開発。テレビなど家電製品のコンセントを「sobamii」本体に接続しオンオフを検知。24時間の未使用や12時間の連続使用などで利用者の動きがないと判断し、家族などの登録先にショートメール(SMS)したり、サポートセンターに連絡したりするシステム。
堀学明社長は「これまでにある人感センサーやカメラなどと違って監視されているイメージが少ない。『そっと見守る』をコンセプトにした商品なので、離れて暮らす親と子の声掛け連絡のための一つのツールとして活用してほしい」と話す。
現在、同社では山口大学などと連携し、「sobamii」や緊急通報システムのノウハウを活用し、IOT技術を用いて生活パターンを解析する見守りシステムの構築を目指している。堀社長は「これからもより安心安全なサービスを提供していきたい。周りの家族の皆さんを含め、高齢者に不安のない日常を提供していきたい」と話す。
見守りサービス「sobamii」の利用料金は初期無料、月額2,915円(SMS送信版)。3月にサービス開始予定。現在は、クラウドファンディングサイト「Makuake(マクアケ)」で利用者を募っている。