周南市の和光保育園(遠石1)に1月31日、節分を前に赤鬼・青鬼が訪問した。
子どもたちに伝統行事に親しんでもらおうと「遠石八幡宮」(遠石2)が毎年この時期に行っている同イベント。同園では30年以上続いている。
この日は、遠石八幡宮の職員が扮(ふん)する赤鬼と青鬼が登場すると、86人の園児は「鬼は外、福は内」と声を上げながら、鬼めがけて豆を投げた。中には、泣き叫び逃げ回る子もいたが、力を合わせて鬼退治を行った。
豆まきの後は、園庭に作られた土俵で鬼と力比べを行った。鬼に園児3人で挑むも惜しくも敗退。今度は園児15人が束になり挑戦。鬼を土俵外に追い出すと園児たちは歓声を上げて喜んでいた。
鬼への質問コーナーでは、園児たちが「なんでそんな金棒を持っているの」「なんでヒョウ柄のパンツをはいているの」と質問、鬼は「強そうに見せるためだよ」と答え、「なんで豆が苦手なの」の質問には「豆には不思議な力があるからだよ」と答えた。最後は、園児と一緒にダンスを踊り、別れを告げた。
豆まきで大泣きをしながら逃げ回っていた園児の一人は「最初は怖かったけど、いろんな話を聞いて怖くなくなった。ダンスができて楽しかった」と笑顔を見せていた。
遠石八幡宮では2月3日、「節分祭」を開き、9時からくじ付き福豆や厄除ぜんざいの振る舞いを行う。15時からは周南市弓道連盟会員による「奉射演武」を、16時からは本殿前特設舞台で年男年女らによる豆まき神事を行う。