日本酒「獺祭(だっさい)」を製造する旭酒造(岩国市)が2月26日、日本センチュリー交響楽団との共同プロジェクトを周南市役所シビック交流センター(周南市岐山通1)で発表した。
製造過程で日本酒に楽曲を聴かせることで新商品を作り出す同プロジェクト。楽曲は、山口県出身の作曲家・和田薫さんが獺祭にちなんで作曲、日本センチュリー交響楽団が演奏する。
同商品と楽曲を「交響曲 獺祭 磨(だっさいみがき)」と命名。来年2月28日、周南市文化会館(周南市徳山)で演奏会を行い、会場で同商品と新曲を披露する。
和田さんは酒蔵の見学を下に、5つの楽章で構成する交響曲を制作。うち2曲は、発酵や醸造など、製造する過程に併せた楽曲を、残りの3曲は、酒蔵のある自然豊かな風景や、酒を楽しむ人々、これからの未来を描くという。和田さんは「どのような化学反応が起こるのか興味深い」と意気込む。
旭酒造の桜井博志会長は「獺祭にちなんだ曲を作曲していただいて、それを響かせながら聴かせながら造った酒はどんなものになるのか楽しみ」と期待を寄せる。
同商品は、約3000本を製造し、演奏会のチケット購入者にのみ販売する。価格は未定。