周南市の遠石八幡宮(周南市遠石)が6月1日、本堂前に直径約2メートルの「茅(ち)の輪」を設置した。
罪や穢(けが)れをはらい清め、健やかに夏が越せるよう、毎年6月末に行われる「夏越の大祓神事」。同神事に合わせ、本殿前に茅(かや)で作った直径約2メートルの輪を設置した。参拝者は、名前と年齢を記入した人型の紙(人形代)に息を吹きかけ、茅の輪を8の字を描くように3度くぐり、無病息災を願う。
同日、夫婦で参拝に来た女性は「健康を願い、毎年参拝に来ている。今年はコロナのこともあり、終息を願ってお参りに来た」と話し、70代女性の一人は「コロナで部屋にこもっていて運動不足になっていたので運動がてらお参りに来た。足の調子が悪い夫の分もおはらいできたら」と話した。
同神社の黒神直大宮司は「茅の環くぐりに来ていただき、みんなの願いが新型コロナウイルスの終息につながれば」と呼び掛ける。
6月30日に行う「大祓式」は、今年は参列を受け付けず、神主のみで行う。