「ドライブインシアターいわくに SPECTACLE Night Market」が8月1日、「岩国市地方卸売市場」(岩国市尾津町5)で開かれる。
主催は、岩国市のビール工房「アーチブルワリー」を経営する柳昌宏さん(兄)・昌仁さん(弟)をはじめ、市内で活動するイベンターらで構成する「ドライブインシアタープロジェクト」。新型コロナウイルスにより不安や孤独感を抱える人々が増える中、同じように苦境にいる人たちと一緒に「何かポジティブなことをやりたい」と企画した。
ドライブインシアターは、駐車場などに巨大スクリーンを設置し、車の中から映画を鑑賞できる。1950年~60年代に米国で、1980年~90年代に日本で流行した。現在、ソーシャルディスタンスを保ったまま体験できる娯楽として世界各地で復活している。大学時代、映画監督を目指していたという柳さんは「映画館のないこの街だからこそ、ドライブインシアターをする意味があるのでは」と話す。
当日は、同市場の駐車場に幅10メートル×高さ6メートルのスクリーンを設置。上映作品は、ピーター・ファレリー監督の「グリーンブック」(日本語吹き替え版)。実話を元に描かれたヒューマンドラマで、第91回アカデミー賞を受賞した。
会場にはフードブースを設置。「18 store」「mameka?」「salut」「cinque ponte」「vegetrip」などの地元飲食店らが出店する。
チケットは1台=3,500円。50台限定の事前申込制で、公式ホームページで受け付ける。定員を超えた場合は抽選となる。申し込みは7月12日まで。
柳昌宏さんは「多くのお祭りやイベントなどが中止となってしまった。そんな今だからこそ、大好きな映画で、大好きなこの街を盛り上げていきたい。地域の人たちと最高の夏の思い出を共有してもらえたら」呼び掛ける。
現在、開催に向け、上映機材費、会場費、上映作品版権代などの費用の一部をクラウドファンディングで集めている。リターン品には、抽選なしで今回のドライブインシアターを観賞できる「観賞確約券」や「アーチブルワリー」のオリジナルビールセット、「徳山夜喫茶 雫」のガトーショコラ、トークイベントの開催、サップやヨットクルージング体験など。
18時30分開場、20時上映開始。荒天の場合は、8月8日に順延予定。