
周南のレーシングチーム「INGING(インギング)」(周南市南浦山町2)が9月27日、国内最高峰のフォーミュラカーレース・全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦でワン・ツーフィニッシュの勝利を飾った。
新型コロナウイルスの影響で4カ月以上遅れた開幕戦に次ぐ2戦目として、岡山国際サーキットで行われた同レース。インギングの石浦宏明選手は予選6位、坪井翔選手は予選8位で決勝に進出。決勝ではスタート直後に上位のマシンにアクシデントが発生、この混乱を回避した坪井選手が2位に、石浦選手が3位と大きくポジションアップ。ピット作業などで順位が変動するなか、坪井選手は、ポールポジションからスタートした平川亮選手をコース上で抜き去り、事実上の1位に。その後はチームメイトの石浦選手との争いとなったが、ワン・ツー体制を築いたままゴールチェッカーを受けた。
同レーシングチームの母体となるトヨタカローラ山口の複合施設「Felix88」(下松市望町4、TEL 0833-41-8850)では、ライブビューイングが行われ、地元ファンら約15人が観戦。チームとして2018(平成30)年以来となる優勝と初のワン・ツーフィニッシュを達成、坪井選手の初勝利に会場は盛り上がりを見せた。
Felix88内にあるGRガレージ周南インギング・チーフコンサルタントの曽根崇仁さんは「昨年から苦戦が続いていたが、この勝利をきっかけに弾みがついた。ドライバー、チームともにタイトル獲得を目指していきたいので、引き続き応援をお願いしたい」と笑顔を見せていた。