パン店「Le Grand Ballon(ル・グラン・バロン)」が11月20日、周南市徳山新堀にオープンした。
店主は、鹿児島県出身の西村陽介さん。福岡市の有名店「pain stock(パンストック)」で製造チーフなどを務め、フランスのパン店でも修業、長年の夢であったパン店の開業を妻の出身地である周南市でかなえた。場所は、パスタ専門店「ジョリーパスタ」の隣。店名は修業したフランス・アルザス地方の最高峰「ル・グラン・バロン」から名付けた。
店内は、アルザスの森と土の色をイメージしたという深緑とグレーの壁で落ち着いたシックな雰囲気。パンは衛生面を考えショーケースの中に並べ、スタッフが取り出す対面販売方式を採用。スタッフがレジに打ち込み、客自身が精算するセミセルフレジを導入する。
パンは「山口に来て初めて使ったが、驚くほどおいしかった」という県産小麦「せときらら」をメインに使用。「歯切れが良く、パクパクと食べたくなるような、みずみずしく、口どけが良いパンが理想」と話し、食パンやクロワッサン、バケットなど定番のパンから、調理パン、菓子パンなどを販売する。
ラインナップは、バゲット(334円)、全粒粉クロワッサン(238円)、カンパーニュ(764円)、穀物パンのビキング(586円)、リュスティック(226円)、パン・オ・フリュイ(548円)など。食パンはスタンダードな「パン・ド・ミ キャレ」(437円)とバターをふんだんに使った「パン・ド・ミ ブリオッシュ」(524円)の2種類を用意する。一部パンはハーフサイズで販売する。
調理パンは、スモークベーコンエピ(256円)や粗挽きポークウインナー(258円)など。菓子パンは、アルザス地方に伝わる「ミニ・クグロフ」(プレーン=181円、ショコラ=211円、抹茶=223円)やベルギー産チョコレートを使ったショコラ(277円)や、ホワイトチョコと茶葉を生地に混ぜたアールグレイ(288円)など。
西村さんは「パン職人として、山口県産食材の魅力を知ってもらうとともに、おいしいパンを作り、お客さまに笑顔をお届けしたい」と話す。
営業時間9時~18時(売り切れ次第終了)。月曜・火曜定休。月1回日曜の休店日あり。