下松市・笠戸島の観光・特産品のPRイベント「まるごと笠戸島」が12月6日、下松市栽培漁業センター(TEL 0833-52-1333)で開かれた。
地元で取れた魚介類や季節の野菜などを販売する朝市「プチ海の駅」を運営する「笠戸島特産品開発グループ」や市観光協会、同センターらでつくる実行委員会が、観光と特産品の認知度を高め、地元の食を楽しんでもらおうと毎年12月の朝市に合わせて開催する恒例イベント。これまで国民宿舎大城などで開催していたが、今回は、4月にオープンした同センターでの開催となり、主催者発表によると824人が来場した。
今年は新型コロナウイルス感染防止のため、来場ゲートを設け、検温と手指消毒を行い、マスクを着用しての入場となった。会場には、地元漁師がつくる海鮮丼や、下松商工会議所青年部が新たに開発した「笠戸島レモン焼きそば」、たこ飯やサザエの磯焼、瀬戸貝の串焼きなど特産品の販売ブースが並び、地元の食を楽しむ多くの家族連れでにぎわった。毎年人気の「笠戸ふぐ」を使ったふぐ汁と新米ご飯の振る舞いは、事前申込制となったが360食が用意され、来場者は温かいフグ汁を味わった。
今年は目玉企画の一つとして、同センター内にある日本最大規模のタッチングプールを会場としたクルマエビのつかみ取り大会を行った。事前申し込みした幼児、小学生の低学年、高学年各30人が参加し、子どもらは親らの熱心な声援に応えながら、同センターが育てた体長10センチ程度の稚エビ計5000匹を必死になって捕まえていた。
高学年の部で参加した市内の小学生は「とても楽しかった。30匹以上取れたので、お母さんに料理してもらいたい」と笑顔を見せる。