山口県下松市笠戸島はなぐり海水浴場で8月28日、「笠戸島イカダまつり・第27回笠戸島マリンイカダレース」が開催され、県内外各地から集まったいかだ51艇がタイムとデザインを競い合った。
デザイン部門優勝の「赤ヘル応援隊」。当日のマジックナンバーもいかだに記載
下松商工会議所青年部を中心する実行委員会が主催。下松の夏の風物詩として定着している、全国でも珍しい海上で行われる手作りいかだによるレース。開催当日は、午後からの悪天候が予想されたため、当初予定していたビーチフラッグ大会やビーサン飛ばし選手権などのイベントを中止し、レースの距離も例年往復1.5キロのところ1キロに短縮し開かれた。
光市から参加したのは環境美化活動に取り組むボランティア団体「チームみたらい湾」。いかだの上に、そうめん流しの装置やかき氷・ソフトクリームの機械を置き、海上のゴミを拾いながらそうめんを食べるなどしてレースを楽しんだ。岡山県倉敷市から参加したチーム「大島ハウス」のキャプテン水口和也さんは「山口県にいる友達の勧めで初めて参加したが、めちゃくちゃ楽しかった。来年もぜひ出たい」と話していた。
タイムレース部門では、柳井市から参加した「CPC1」が12分17秒54で三連覇を果たした。デザイン部門では、広島東洋カープの黒田博樹選手らのユニホームを着る人形3体を乗せたいかだを作った「赤ヘル応援隊」が優勝し、賞金10万円を手にした。
実行委員長の重富晶子さんは「悪天候が予想され大会の開催自体も危ぶまれたが、無事に開催できホッとしている。来年もぜひ笠戸の海を満喫してほしい」と話す。