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周南で「英国王室が愛した花々」展 キューガーデン所有の植物画など136点

「ドローイング・ルーム」コーナーで来館を呼び掛ける松本さん

「ドローイング・ルーム」コーナーで来館を呼び掛ける松本さん

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 周南市美術博物館(周南市花畠町、TEL 0834-22-8880)で7月16日、展覧会「キューガーデン 英国王室が愛した花々 シャーロット王妃とボタニカルアート」が始まった。

イギリスの邸宅の応接間「ドローイング・ルーム」を再現したコーナー

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 イギリス・ロンドン郊外あるキューガーデンは、世界最大級の王立植物園。138万ヘクタールの広大な敷地内には、3万種以上の植物、700万点にのぼる標本、版画を含めた20万枚の植物画を所有し、ユネスコ世界遺産にも登録されている。

 同展では、18世紀から19世紀初頭に描かれたボタニカルアート(植物画)約100点を展示するほか、国王ジョージ3世のきさきで、キューガーデンの発展に寄与したシャーロット王妃にスポットを当て、王室御用達のウェッジウッド社の陶磁器「クイーンズウェア」や家具など約30点も合わせて展示する。

 1階は、イングランドの国花であるバラやスイレン、シャクヤク、ユリなど植物画家らが描いた植物画を展示。18世紀、イギリスの邸宅の応接間「ドローイング・ルーム」を再現したコーナーも設置する。

 2階では、現在も刊行され続けているキューガーデンの植物雑誌「カーティス・ボタニカル・マガジン」の原画や銅版画なども展示する。

 同館学芸員の松本久美子さんは「花弁の付き方や葉脈まで、正確かつ緻密(ちみつ)に描かれた美しい花々に癒やされつつ、学術資料から芸術作品へと受け入れられていったボタニカルアートの変遷を感じていただけたら」と呼び掛ける。

 開館時間は9時30分~17時。月曜休館(8月9日は開館し、翌10日休館)。入館料は、一般=1,100円、大学生=800円、18歳以下無料。8月29日まで。

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