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下松・笠戸で環境学習イベント 稚魚放流や清掃活動、20団体300人参加

はなぐり浜のごみ拾いをする参加者

はなぐり浜のごみ拾いをする参加者

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 環境学習イベント「TOYOTA SOCIAL FES!! 下松の海を守ろうプロジェクト」が7月5日、下松市のはなぐり海水浴場で行われた。主催はNPO法人「プロジェクトFくだまつ」(下松市中央町)。

ヒラメを放流する様子

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 魚の養殖が行われている下松市笠戸島。2022年には赤潮でトラフグ約8万匹が、昨年9月には海水温上昇によりヒラメ約6000匹が死滅するなど、海の環境に影響が出ている。同イベントは、地域の自然と触れ合いながら環境保全の意識を育むことを目的に、トヨタ自動車の支援を受けて開催した。

 当日は、下松デンタルアカデミー専門学校や周南公立大学、下松高校、華陵高校、下松工業高校などの教育機関、トヨタ販売店など企業や市民グループなど約20団体から約300人が参加した。

 当日は海岸のごみ拾いを皮切りに、ヒラメとマコガレイの稚魚計約1000匹の放流、山口県周南清港会による海上清掃船「太華」のデモンストレーションが行われた。会場では熱中症対策としてかき氷を振る舞い、水素で走るトヨタの燃料電池車「MIRAI(ミライ)」から電力を供給し、かき氷機を動かす実演も行った。

 「ほしるまちのこどもエコクラブ」による水生生物の紹介や海洋ごみを活用した中特グループ(周南市久米)によるごみアート制作が行われたほか、各校の学生、生徒が主体となって企画した環境ブースも出展した。

 周南市内から参加し、ヒラメを放流した小学1年の女児は「大きくなって戻ってきてほしい。お魚がいっぱいいるような海になってほしい」と笑顔で話した。

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