
津軽三味線と薩摩琵琶の魅力を伝えるコンサート「邦楽いろは」が9月6日、周南市学び・交流プラザ(周南市中央町4)で開かれる。
鶴田流薩摩琵琶奏者の北原香菜子さん(写真提供=Vento Musica 奏心)
主催の「Vento Musica 奏心(ヴェント ムジカ そうしん)」(周南市)代表の神庭悟さんは、佐賀県で開かれたコンサートで両楽器の演奏に触れ、感銘を受けたことをきっかけに、周南市でも邦楽に親しむ機会をつくろうと同イベントを企画した。
出演は、鶴田流薩摩琵琶奏者の北原香菜子さんと、津軽三味線奏者で民謡歌手の髙橋浩寿さん。両者は現在、佐賀県を拠点に学校公演やコンサートで邦楽の魅力を広めている。
プログラムは5曲。「平家物語」の冒頭を弾き語る琵琶の定番曲「祇園精舎」、即興で演奏する「津軽じょんがら節」、民謡や和歌を織り交ぜた「つきづきし~月に寄せて~」のほか、周南市をテーマに編曲した祝い曲「祝周南」や創作曲「周南市山海うた」を演奏する。楽器のレクチャーコーナーも設け、稽古や学び方、聴き方を紹介する。
神庭さんは「琵琶や三味線はなじみの薄い楽器だからこそ、生の音に触れてほしい。三味線に合わせて歌う民謡や、琵琶に合わせて語る独特の表現も聴きどころ。学生さんにもぜひ聴いてもらいたい」と呼びかける。
13時開場、14時開演。入場料は、大人=2,500円、学生=1,000円、未就学児入場不可。チケットは、専用申し込みフォームで受け付ける。