徳山大学(周南市学園台)が5月9日、陸上競技トラック種目用写真判定装置を導入した。
同大学が進める「『健幸(ウェルネス)都市しゅうなん』構築に向けた研究・活動拠点の創設」事業の一環。
同事業は、子どもから高齢者まで、周南地域に住むあらゆる世代へ生涯スポーツの実践を通じて「健やかで幸せ」な生活を目指すための研究と、その成果に基づく街づくり、地域活性化を目指す。昨年度、文部科学省から採択を受けた「私立大学研究ブランディング事業」の補助を活用した。導入費用は約1,000万円。
同装置は、ゴールライン上の1センチ幅を1000分の1秒に1枚ずつ撮影、パソコン上でつなぎ合わせることにより、着順やタイムを判定できる。同装置の導入は山口県東部では初めてという。今後、地域の競技会で使うことにより日本陸上競技連盟の公認記録としても認められるようになる。
同事業を担当する江崎和希教授は「機器の導入を通じ、競技者をはじめ、一般の皆さんにも走ることや運動に興味を持ってもらいたい。スポーツで汗をかき、達成感を得ることで地域住民の健幸づくりに貢献していきたい」と話す。
同大学では9月30日、写真判定装置を使った100メートル走の記録会「誰でも陸上記録会」を開催する予定。