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周南で林忠彦賞写真展 藤岡亜弥さんの「川はゆく」 広島の日常を撮影

写真の解説を行う藤岡亜弥さん

写真の解説を行う藤岡亜弥さん

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 周南市美術博物館(周南市花畠町、TEL 0834-22-8880)で5月11日、第27回林忠彦賞を受賞した写真家・藤岡亜弥さんの作品展が始まった。

マカンコウサッポウを楽しむ女子高生

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 藤岡さんは広島県呉市出身。2007年から2012年まで文化庁の新進芸術家海外研修制度奨学生としてニューヨークに滞在し、帰国後の2013年、東京から広島に拠点を移して活動を続けている。

 受賞作品は2013年から2017年に掛かけての「広島の日常」を撮影した写真集「川はゆく」。原爆ドーム前の平和記念公園で、若者の間で流行した「マカンコウサッポウ」を楽しむ女子高校生の姿や、川の前でポーズをとる外国人の少女、広島を訪れた米国要人が食堂のテレビに映る様子など、世界的に注目される都市である「ヒロシマ」をそこに住む在住者ならではの視点で捉える。同写真展では写真集に収録掲載された全158点の中から70点を展示する。

 藤岡さんは「平和に対する表現や祈りの形が自由になってきている現在、これまでの『ヒロシマ』のイメージに引きずられない、街の中にある多様な広島を感じとってほしい」と話す。

 同賞は、戦後の写真界に大きな功績を残した周南市出身の写真家、故・林忠彦さんの多彩な業績功績をたたえ、写真文化の振興を目的に周南市と公益財団法人周南市文化振興財団が1991年度に創設した。時代と共に歩む写真を撮り続けた林さんの精神を継承し、未来を切り開く写真家の発掘を目指す。2018年は林忠彦さんの生誕100年を記念する年となる。

 開館時間は9時30分~17時。入場無料。月曜休館。5月20日まで。

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