新南陽・徳山・下松・光の4商工会議所で組織する周南地域商工会議所が7月24日から、「産業観光ツアー 夏休み親子教室」を開催している。
全国有数の石油化学コンビナート地帯として有名な周南地域。化学をはじめ、鉄鋼、エネルギー、鉄道車両製造、食品などさまざまな業種の工場群を地域資源として活用し、観光振興や地域活性化につなげようと2005年から毎年開催している同ツアー。「夏休み親子教室」の対象は、小学校4年~中学校3年の児童・学生とその保護者。夏の思い出にと、今年も多数の応募者が集まった。
ツアーのコースは全16コース。水素エネルギーや港の施設などテーマ性を持ったコース、豆腐作りやみそ造り、紙すきなどワークショップを行う体験コース、「レノファ山口FC」の試合観戦とスタジアム裏側見学ができる応援ツアーなどを用意する。
今年度は、下松・来巻の農園「21世紀フラワーファーム」でのブルーベリー摘み取りやピザづくり、2月にオープンした徳山駅前図書館の見学も新たに加わった。
24日に開かれた、シマヤや寿司やす、赤坂印刷、東ソーを親子で巡る同ツアーの体験コースには、小学校4年~中学校1年の児童・学生とその保護者10組が参加。
シマヤで食品の製造工程を見学し、みそ造りを体験。寿司やすで昼食をとった後、赤坂印刷で印刷の過程を見学。化学品やセメントを扱う「東ソー」では、10キロにおよぶ南陽事業所内のコースをバスで巡り、ソーダ工業用として使用される17万トンの塩山や、高さ180メートル、外径15メートルの煙突を見学した。
塩山では、観賞用に塩を採取することができ、塩を味見した児童は「しょっぱい!」と驚いていた。同ツアー2度目の参加となる小学5年生児童は「昼食休憩の時に友達ができた。いろんな工場が見学できて楽しい」と話す。
新南陽商工会議所の片山恵子さんは「『夏休み親子教室』は定員を満たしたため募集は行っていないが、酒蔵巡りコースなど一般地域住民の人が参加できる同ツアーが9月21日から始まるので、気軽と問い合わせてほしい」と参加を呼び掛ける。
一般向けツアーの定員は各コース20人。参加費は1,700円(昼食代含む)。申し込み締め切りは7月31日(当日消印有効)。