下松市は9月13日、宿泊リゾート施設「笠戸島ハイツ」(下松市笠戸島14)を2019年4月1日に休館することを発表した。
瀬戸内海国立公園笠戸島に位置する同施設は、1975(昭和50)年4月に山口県勤労総合福祉センター「笠戸島ハイツ」として設立。設計は、建築家の黒川紀章さんによるもので、海と島をイメージした特徴のある建物になっている。館内には、最大100人収容できる多目的ホールがあり、展望大浴場やレストランを完備する。客室は26室。
現在、市との土地建物等賃貸借契約書により、2004年4月から西洋フード・コンパスグループ(株)が営業を行っており、2019年3月31日で契約期間が満了となる。
施設の老朽化が進んでおり、今後、笠戸島の地域活性化および観光振興を推進できる施設の長期的な活用を検討するため、契約期間満了をもって休館することを決定した。9月20日、本会議終了後、市議会全員協議会室で行政説明会を行う。
笠戸島出身の60代の男性は「今年8月に同窓会で利用したばかり。2年後も笠戸ハイツで集まろうと約束していただけに残念。立地を生かした新たな施設を期待したい」と話す。