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下松で映画「ある町の高い煙突」上映 登場人物モデルに下松ゆかりの久原房之助

来場を呼び掛ける同館支配人の金藤修造さん

来場を呼び掛ける同館支配人の金藤修造さん

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 下松市のムービックス周南(下松市中央町)で6月22日、映画「ある町の高い煙突」上映が始まる。

「ある町の高い煙突」ポスター

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 小説家・新田次郎の同名小説が原作の同映画。明治後期から大正初期にかけ、実際に起こった日立鉱山(茨城県日立市)の煙害問題を基にしたストーリー。俳優の吉川晃司さん演じる木原吉之助は、日立製作所創立の基盤を作った久原房之助がモデル。久原は煙害に苦しむ地元住民らに寄り添い、学者や政府の反論を退けて1914(大正3)年、当時世界一の高さとなる155.7メートルの「大煙突」を建設し、煙害を激減させた。

 日立鉱山で成功を収めた久原房之助は、生まれ故郷である山口県で、下松市を工業地帯として発展させ、「ものづくりのまち下松」の基礎を築いた。当初、下松市での同映画公開は予定されていなかったが、映画を通じ下松の魅力発信に取り組む「下松フィルム・コミッション」がムービックス周南に働きかけ上映が実現した。

 6月14日に行われた試写会では、国井益雄下松市長が「昨年、日立市の小川春樹市長からこの映画の話を聞き、ぜひ下松で上映してほしいと思った。今年80周年を迎える下松市の基盤を作った久原房之助の偉業を市民の皆さんに知ってもらいたい」と話した。

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