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英国向け高速鉄道車両で恩賜発明賞 デザインでの受賞は史上初

「恩賜発明賞」を受賞した園真さん(左)と國井下松市長

「恩賜発明賞」を受賞した園真さん(左)と國井下松市長

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 全国発明表彰で「恩賜(おんし)発明賞」を受賞した日立製作所笠戸事業所車両プロジェクト設計部主任技師の園真さんが6月25日、下松(くだまつ)市役所を訪れ、国井益雄市長に受賞を報告した。

恩賜発明賞を受賞した英国向け高速鉄道車両Class800

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 全国発明表彰は、科学技術の向上や産業の発展を目的に、多大な功績やその優位性が認められた発明や意匠(デザイン)を完成させた人を顕彰。「恩賜発明賞」は、最も優れた発明や意匠に贈られる賞で、園さんが設計を担当した英国向け高速鉄道車両Class800の意匠で受賞した。意匠での受賞は、1919(大正8)年の創設以来、初めてとなる。

 園さんは「規格や納期、予算などいろいろな制限がある中で、機能性を持ちつつ、いかに美しく、作りやすい車両に設計にするか、試行錯誤を繰り返し完成した。チームで取り組み、プロジェクトに関わったみんなで受賞したものだと思っている」と話した。

 7月14日には、今回受賞した英国向け高速鉄道車両Class800シリーズを日中に陸送するイベント「英国向け高速鉄道車両見学プロジェクト」が下松市で開催される。

 園さんは「このClass800の製造も終盤に差し掛かっている。イギリスの車両ということもあり、目にすることが少ないと思うので、ぜひこの機会に見てもらいたい」と話す。

 開催時間は10時~11時。日立製作所笠戸事業所から下松第2ふ頭まで陸送される。

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