「街のにぎわい再生」をテーマにした建築家・藍谷鋼一郎さんの講演会が8月10日、周南市役所内のシビック交流センター(周南市岐山通り1)で開かれる。
総合化学メーカー「トクヤマ」(周南市)と市民や事業者、学生、行政などが協働で組織や団体の垣根を越え地域の課題や新しい価値の創造に取り組むプロジェクトチーム「ケミカルデザインラボ」が主催する。周南市の「共創プロジェクト」の支援を受けて実施する。
藍谷鋼一郎さんは、テキサスA&M大学建築学科副学長、九州大学客員教授を務める。専門分野は、建築デザインやアーバンデザイン、都市再生など。日本有数のコンビナートの街である周南市を、建築物のスクラップ・アンド・ビルドだけでなく、地域の個性を保ちつつその潜在力を引き出し、街ににぎわいを取り戻すきっかけづくりについて講演を行う。藍谷さんは講演前に、周南のコンビナート地帯や街並み、商店街などを実際に見学し、その感想や気付きも紹介するという。
トクヤマ経営企画グループの中村孝士さんは「ケミカルデザインラボは新たな出会いで『化学反応』を起こすことが目的。建築に関わる方だけでなく、街をよくしたいと考える人に来場していただき、自分たちに何ができるかを考えるきっかけになれば」と呼び掛ける。
開催時間は15時~17時。入場料は、大人=1,000円、学生無料。