「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督が手掛ける映画最新作「スペシャルアクターズ」の試写会が10月1日、ムービックス周南(下松市中央町)で行われ、上田監督と下松市出身の女優・櫻井麻七さんら出演者が舞台あいさつを行った。
2018年のヒット映画「カメラを止めるな!」に次ぐ、上田監督の劇場長編2作目となる同映画。脚本も担当した上田監督が、オーディションで選んだ無名の役者15人とともに企画会議やワークショップを経て、それぞれに合った役を当て書きしたオリジナル作品。下松市出身の櫻井さんも1500人を超える応募者の中から選んだ1人。
緊張すると気絶してしまう売れない俳優・和人が役者仲間と共に旅館を乗っ取ろうとするカルト集団「ムスビル」に立ち向かうストーリー。前作に通じる予想できない展開を持つネタバレ禁止のエンターテインメント作品。櫻井さんは「ムスビル」の女性幹部・七海役で出演する。
上演後に登壇した上田監督は「昨年7月にカメラを止めるな!の野外上映以来の下松。まだ全国に広まる前に、みなさんに楽しんでいただき、背中を押してもらえたことを覚えている。1年後、このような形で戻ってこれてとてもうれしい」とあいさつ。「次回作へのプレッシャーからスランプに陥った時期もあったが、クランクイン2カ月前に仕切り直し、みんなでアイデアを出しながら作り上げた」と明かし、主人公・和人役の大澤数人さんは「自分が主人公ということにはじめは気づかず。緊張で気絶しそうになりながら頑張った」と話す。
櫻井さんは「まさか山口県、地元のムービックス周南で舞台あいさつできると思ってもみなかった」と喜び、「山口県担当のPR大使として、私が責任をもってこの映画を広めていきたい。来場した皆さんにも力を貸してほしい」と呼び掛けた。会場には櫻井さんの親族も駆けつけており、山口弁での掛け合いなどアットホームな雰囲気に包まれた。
全国公開は10月18日から。山口県内では、現在ムービックス周南でのみ上映予定。