フィギュアスケーター浅田真央さんによるアイスショー「浅田真央サンクスツアー」の山口公演が12月6日、くだまつ健康パーク・スケートリンク(下松市平田)で始まった。
ソチ五輪フリープログラムで見せた「ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番」に合わせスケーティングを披露
2017(平成29)年に競技選手を引退した浅田真央さんが、応援してくれたファンへ感謝の気持ちを伝えようと全国を巡る同ツアー。山口公演では、県内唯一のスケートリンク場「くだまつ健康パーク・スケートリンク」に特設スタンドを開設。3日間で3公演を行う。
公演初日のこの日、オープニングで黒いマントを羽織り登場した浅田真央さんがスポットライトを浴びる中、マントを脱ぎ去り金色に光るスパンコールの衣装でスケーティングを披露すると会場は一気に盛り上がりを見せた。浅田さんは「初開催となる山口でのサンクスツアー、盛り上がってください」と呼び掛け、無良崇人さんや今井遥さんら9人のツアーメンバーを呼び込み、息を合わせた軽快なステップで会場を沸かせた。
上演プログラムは、現役時代に試合やエキシビションで滑った演目をアレンジ。大型ビジョンでのインタビューや練習風景の映像などを交えながら全18曲のメドレー形式でスケーティングを披露した。
終盤では、ソチ五輪フリープログラムで見せた「ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番」に合わせスケーティングを披露。華麗なスピンやジャンプ、軽やかなステップで観客を魅了した。エンディングは、満席の観客1000人がスタンディングオベーションで真央さんらをたたえた。
ファン女性の一人は「感謝の気持ちが伝わるすてきなショーだった。あのオリンピックの演技を思い出し、何度も涙が出た」と笑顔を見せていた。