東京メトロの有楽町・副都心線新型車両17000系が1月17日、日立製作所笠戸事業所につながる専用線を持つ「下松(くだまつ)駅」(山口県下松市駅南1)から東京に向け甲種輸送された。
東京メトロでは、約45年間にわたり活躍している有楽町・副都心線7000系に代わる車両として、2022年度までに21編成180両を導入し、2020年度下半期に営業開始を予定している。
17000系の外観は、従来の7000系や10000系を連想させる丸型デザインのヘッドライトを採用。車体には有楽町線・副都心線の路線カラーであるゴールドとブラウンのラインを入れた。車両端部には、全車両に設置されるフリースペースの位置が分かるよう、車いすとベビーカーのサインが記されている。
下松駅にはこの日、17000系1編成10両が登場。特徴である丸形のヘッドライトはブルーのシートに覆われ確認することができなかったが、真新しい車両を写真に収めようとカメラを手にした鉄道ファンが駅や沿線に駆け付けた。
駅のホームで撮影していた学生は「ツイッターで情報を見て駆け付けた。下松に住む鉄道ファンとして、多くの新型車両に出合えることがとてもうれしい」と笑顔を見せる。
東京メトロの広報担当者は「長年愛されてきた7000系に代わる車両として、快適性も向上し、長く親しまれる車両となると思うので、期待して待っていてほしい」と話す。