模型同好会「下松模型交流会」代表の河村直明さんが投稿した大量に積まれた未製作プラモデルの写真が現在、ツイッターで話題を集めている。
高く積み上げられた戦車や装甲車、軍用トラックなどのプラモデル
同写真は、河村さんが仕事先のクライアントから「亡くなった父が集めていたプラモデルを引き取ってほしい」と依頼を受け譲り受けた大量のプラモデルで、「凄(すさ)まじい数!AFVばかりで、どうしよコレ」(原文ママ)と5月20日に投稿した。
譲り受けたプラモデルは、AFVと呼ばれる戦車や装甲車などの装甲戦闘車両や、軍用トラック、砲台、兵士など1/35スケールを中心としたミリタリープラモデル655点。タミヤ(日本)やドラゴン(中国)、イタレリ(イタリア)、AFVクラブ(台湾)、トランぺッター(中国)などメーカーの現行品から、AFVプラモデルから撤退したバンダイやグンゼ産業(現GSIクレオス)などの絶版品まで含まれる。
同投稿には、約3500リツイート、7000の「いいね」が寄せられ、「宝の山」「これ欲しい」などうらやましがる反応や、「ひとごとだとは思えない」と自身を心配するコメントや「さぞ無念だろう」と故人をしのぶコメントが寄せられた。
河村さんは「故人のためにも価値の分かる人に製作してほしい」と話し、プラモデルの大半は知人を通じネットオークションに出品する予定という。「代行手数料を除いた売上金全額を家族にお渡ししたい」と河村さん。ラジコンで操作できる1/16スケールのドイツ戦車「キングタイガー」は、同同好会のメンバーで組み立て、8月9日に開催を予定する作品展示会「下松模型交流会」で披露する予定。
河村さんは「ついつい購入してしまう故人の気持ちはよく分かるが、僕もきっと積みプラ(未製作のまま放置するプラモデル)はやめられないと思う」と話す。