徳山工業高等専門学校専攻科の田中勇真さんが5月24日、「ロボコン」機体のバーチャル展「RoboconShowRoom in Cube」をオンラインで始めた。
田中さんは、昨年まで「徳山高専メカトロシステム部」に所属し「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト(通称=高専ロボコン)」ではチームメンバーとして、同校で開催する「周南ロボコン」ではおととしまで部所長として、活動していた。
新型コロナウイルスの影響で「高専ロボコン2020」の開催が危ぶまれる中、自分にできることはないかと考えていたところ、バーチャルSNS「cluster(クラスター)」で3D作品が展示できることを知り、歴代のロボコン機体のバーチャル展示を企画した。
クラスターは、スマートフォンやPC、VR機器などさまざまな環境から、バーチャル空間にアバターの姿でログインし、ほかのユーザーと交流できるバーチャルSNS。
展示会では、同SNS内のバーチャル空間に「高専ロボコン」の会場を再現。昨年参戦した同校のロボット(2チーム=各2機)と、2018(平成30)年に田中さんらが設計した「周南ロボコン」でのサンプルロボット2機を展示する。
田中さんは、VRに興味はありつつも専門ではなかったため、二の足を踏んでいたが、3月末、クラスターに、ユーザー自身がバーチャル空間を作る機能が追加されたことから、これまで製作したロボットのCADデータを利用し、ゲーム開発環境「Unity」などを使い製作したという。
田中さんは「これをきっかけに、高専の数や年代ごとの箱庭が増え、1つのバーチャル国技館として発展していくとうれしい。今後は、バーチャル美術館やバーチャルオフィスなど、こんな時だからこそ必要とされるバーチャル空間を製作していきたい」と意気込む。
参加無料。