古書店「マツノ書店」(周南市銀座、TEL 0834-21-2195)が10月30日、現店舗での営業を終了し、11月10日、銀南街の複合施設に移転オープンする。
創業は1934(昭和9)年。1968(昭和43)年に現店舗に移転。古書・貸本店として営業するかたわら、山口県内の史料や幕末・維新史に焦点を絞った希少本の復刻出版を行う。これまで約280点を刊行し、2007(平成19)年にはその業績が認められ菊池寛賞を受賞した。店主は3代目の松村健さん。
今回の移転は、徳山駅前地区市街地再開発事業に伴うもので、場所は現店舗から徒歩2分の複合商業施設「bloom&dream(ブルーム&ドリーム)」1階。店舗面積は、約18平方メートルと、現店舗の5分の1程度。
松村さんは「今回の再開発で店を閉めようとも考えたが、続けてほしいとの声もいただき、移転することにした。本はその街を伝え継ぐ文化であり、少しでも地域に貢献できるよう頑張りたい。店頭に並べられる本は限られるが、厳選するとともに、インターネットでの販売にもこれまで以上に力を入れていきたい」と話す。
営業時間は10時30分~18時。火曜定休。