周南市の徳山動物園(周南市徳山)で節分の2月3日、スリランカゾウへの恵方巻きのプレゼントと来園者による豆まきが行われた。
童謡「ぞうさん」の作詞家、故まど・みちおさんの出身地であり、徳山動物園のロゴマークにも採用されるなど同園の象徴として親しまれているスリランカゾウの「ナマリー(メス)」と「ミリンダ(オス)」。発案者の飼育員の柏村俊秀さんは「節分の日に合わせ、ゾウさんをはじめ動物たちや来園者の皆さんが災いや不安がなく健やかな一年になるように」と願いを込める。同園で節分イベントを行うのは初めて。
長さ13センチ、太さ5センチ、炊いた米にニンジンやカボチャ、牧草などの具材を入れ、ゆでたキャベツを海苔(のり)に見立てた特製恵方巻き。ミリンダとナマリーは飼育員の指示により、今年の吉方位である北北西に体を向けて、恵方巻きを習わしの通り無言のまま一口で食べた。用意された10本のペロリと食べる様子に、「思いのほか好評」と柏村さん。
豆まきでは、飼育員の「鬼は外」の掛け声に続いて、「福は内」と小さな子どもたちがピーナツを投げた。周南市の叔母の家に、宮崎県の日南市から遊びに来たという保育園児の荒川彩葉ちゃんは「ゾウさんがいっぱい食べてくれた」と喜んだ。
同イベントは4日・5日も開催予定。時間は午前11時~。入園料は大人=410円、学生=100円。