周南市の中心市街で11月26日、イベント「萌(も)えサミット7」が開かれた。
「新世紀エヴァンゲリオン」や「サマーウォーズ」のキャラクターデザインで知られるアニメーター・貞本義行さんの出身地である周南市を盛り上げようと地元有志らで組織する同実行委員会が企画するイベント。
アニメ、マンガ、ゲーム、コスプレ、アイドルなどさまざまなサブカルチャーを一堂に集めた。主催者によると、コスプレイヤー300人以上を含む1万人が来場した。
メイン会場のみなみ銀座商店街では、日本刀を擬人化した育成シミュレーションゲーム「刀剣乱舞」やアニメ「賭ケグルイ」の登場人物に扮(ふん)したコスプレイヤーたちが、思い思いのポーズを取って会場を歩き、ファンたちがカメラを構える姿が多数みられたほか、サブカル関連ブースやゲームキャラクターが大きく描かれた「痛車」と呼ばれる車の展示も行われ多くの人でにぎわった。
「ピピ510」(周南市糀町1)では、浮世絵風のイラストで知られる山田全自動さんの個展や、ロボットアニメキャラクター・戦車などのプラモデルの展示、同人誌販売などが行われた。周南市出身の声優・佐倉薫さんや「けものフレンズ」などで声優を務める藤井ゆきよさんのトークショーには、多くのファンが詰めかけた。
JR徳山駅では佐倉さんが、同駅初の1日駅長を務めた。佐倉さんは、杉村誠駅長から委嘱状と駅長のたすきを受け取り「小さいころからよく利用していた、なじみのある徳山駅で初の1日駅長ということでとても光栄」とあいさつ、「よろしくお願いいたします」と敬礼ポーズを取り、ファンや観客から多くの拍手を受けた。その後は同イベントの公式キャラクターの「まわりみなみ」と「くだりまつ」とともに、この日のために発行した記念入場券へのスタンプによる入鋏(にゅうきょう)業務や新幹線の出発合図を出すなどした。
同実行委員会代表の今治総一郎さんは「北海道から沖縄まで全国から多くの人が駆け付けてくれ、とてもうれしい。周南には良いところがたくさんある。萌えサミだけでなく、街のファンになってもらい、また訪れてほしい」と話す。