周南市須金地区で8月25日、「須金ぶどう・梨生産組合」が観光農園の営業を始める。
果樹農家16軒で構成する同組合。「須金フルーツランド」の愛称で親しまれる観光農園の広さは、ブドウ畑16ヘクタール、ナシ畑7ヘクタール。今年は14カ所で観光農園を展開する。
同日初開園する「きときと果樹園」(周南須金、 TEL 0834-86-2610)園主の田中友和さんは会社員生活を経て、子どものころからの夢だったという農家に転身した。「ミタケフルーツ農園」(同住所)で2年間研修の後、先代園主の見谷勇さんの後を継ぎ独立。園名を「きときと果樹園」に変え、現在、妻の和歌子さんと2人で切り盛りしている。「きときと」は富山の方言で「新鮮」を意味する。
同園では除草剤を使わず、「ピオーネ」「藤稔(ふじみのり)」「サニールージュ」「ブラックビート」、種なしで皮ごと食べられる「シャインマスカット」など20品種を栽培している。田中さんお薦めの「藤稔」は「種ありならではの味の良さにこだわり栽培している。ブドウ本来の味が楽しめるブドウに仕上がった」という。
田中さんは「先代の思いや歴史を大切にし、観光農園としてほかの果物にもチャレンジしていきたい。当園は自然豊かな場所。水遊びや魚釣りもできる川も近くにあるので、のんびり楽しんでいただけたら」と話す。開園時間は9時~17時。10月中旬まで。
8月25日は須磨小学校(周南市須万)グラウンドで「なし・ぶどう祭」を開催する。石窯ピザや焼き鳥、カレーなどの飲食ブース出店のほか、音楽ライブやカラオケ大会、目隠しでブドウやナシの品種を当てるゲーム大会、木1本分のナシ・ブドウが当たる抽選会などを行う。ナシ、ブドウの直売も行う。
開催時間は17時~21時。