JR西日本が11月1日、山口県内のIC乗車券「ICOCA(イコカ)」の利用エリアを拡大すると発表した。2022年春からJR山陽本線の徳山駅から藤生駅(岩国市)まで利用可能となる。
「ICOCA」は、改札機にタッチするだけで乗車区間の運賃を自動的に精算することができるIC乗車券。これまで山口県内では岩国市内の和木駅、岩国駅、南岩国駅の3駅のみで利用可能だった。今回発表されたのは、JR山陽本線の下松駅や光駅を含む徳山駅(周南市)から藤生駅(岩国市)までの14駅。詳細なサービス開始時期は決定していない。JR岩徳線沿線での利用はできない。
これまでSNS上でも、IC乗車券が使えないことへの不満の声が上がっていた。県外への出張が多いという下松市内の40代会社員は「地元では使い道もなかったので、出張の度に財布にICカードを出し入れするのが手間だった」と話す。
飲み会がある時は電車を利用するという30代の男性は「キャッシュレスの時代に、行先の料金を調べて小銭を探すという手間から解放される。早く県内全駅で使えるようになってほしい」と期待を寄せる。