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下松市文化会館で「演劇大学inくだまつ」 3日間講座の成果発表

成果発表会「真夏の夜の夢」

成果発表会「真夏の夜の夢」

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 下松市文化会館・スターピアくだまつ(下松市中央町)で1月7日から9日の3日間、「演劇大学inくだまつ」が開かれた。

小学生から大人まで年齢、経験もさまざまな150人が受講

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 日本演出者協会が演劇の振興の一環として、国内外で活躍する演出家や劇作家を招き、短期集中型のセミナー・ワークショップを展開する同プログラムは今年で3年目。

下松市では3年目の最終ステージとして行われた。9人の講師による演技指導、ボイスワーク、劇作講座から落語講座まで15講座が開かれ、小学生から大人まで年齢、経験もさまざまな演劇愛好者ら150人が3日間にわたり受講した。

最終日の9日は、舞台美術、劇作、落語、朗読、身体表現など7講座の成果発表会が行われ、模型を使った舞台美術のプレゼンテーションや高校生による劇作2作品の発表、落語の大喜利、身体表現講座では「走れメロス」などを披露した。

経験者対象の演技・演出講座ではシェークスピアの「真夏の夜の夢」を披露、迫真の演技で会場を沸かせた。講師を務めた文学座の演出家・松本祐子さんは「本来1カ月かかる指導を2日半で行う強行スケジュールだったが、お互い本気でぶつかり合うことで結果がついてくる。素晴らしい演技だった」と話す。

 3年間参加したという光丘高校3年生の中村葵さんは「プロの先生たちの本格的な指導と演劇好きな人たちと世代を超えて一緒に交流できて刺激になった。今年が最後でさびしいが、学んだことを生かし、すてきな作品にめぐりあいながら役者を目指していきたい」と意欲を見せる。

 日本演出者協会の和田善夫会長は「3年間のプログラムが終了したが、参加者の皆さんは十分なエネルギーを持っている人たち。演劇大学を一つのきっかけとして地域に根ざす活動を続けてほしい」とエールを送った。

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