長期休園していた徳山動物園が5月25日、緊急事態宣言の解除を受け、開園した。
新型コロナウイルスの影響で、3月4日~26日、4月6日~5月24日の間、休園していた同園。約3カ月ぶりの開園に、待ちわびた多くの家族連れが訪れ、動物との再会を果たした。
同園では新型コロナウイルス感染拡大防止の取り組みとして、入園口に手指用消毒液と消毒液を染み込ませた足拭きマットを配置し、来園者にマスクの着用や消毒を呼び掛ける。北口付近には、2メートルごとに動物の足形のマークを設置し、入園券販売時のソーシャルディスタンスの確保を行う。
ゾウ舎や展示館、「ふれあい舎ふれあいルーム」は、換気を徹底し開場。展示館では開園60周年記念企画展「徳山動物園の60年」、「ふれあい舎ふれあいルーム」では3月2日に亡くなったマレーグマの「ツヨシ」の企画展「ありがとう、ツヨシ展」を開催する。
自然学習館(屋内部分)は閉鎖し、スポットガイドや餌やり体験や触れ合い体験など、人が集中するイベントや電動遊具の利用は中止する。
武居秀法園長は「ようやく再開することになり、待ちに待ったという気持ち。動物と触れ合う体験などはできないが、適切な距離を取って楽しんでいただけたら。いろいろな制約の中でのスタートとなるが、安全面や衛生面を注意し、焦らずゆっくり園運営に戻っていけたら」と話す。
開園時間は9時~17時。火曜休園。