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周南の総合化学メーカーと酒蔵が水素活用した日本酒「水素晒」開発

特別純米酒水素晒を持つ武末さん

特別純米酒水素晒を持つ武末さん

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 総合化学メーカー「トクヤマ」(周南市御影町1)と酒蔵「はつもみぢ」(周南市飯島町1、TEL 0834-21-0075)が11月1日、「特別純米酒 水素晒(すいそさらし)」を開発した。

特別純米酒「水素晒」水素をイメージしたという水色のボトル

 苛性ソーダ製造時に副次的に発生する水素の有効活用に取り組むトクヤマ。同社の酒好きな社員らが、周南市内の酒蔵「はつもみぢ」に技術協力する形で水素を活用した日本酒の開発を進めた。トクヤマが社内外の組織にとらわれず、自由な発想で、新たな価値創造を目指す活動「とくちゃれ」の一環。

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 完成までに約2年の歳月をかけ、独自の技法を用いて製造した「水素晒」。現在、製造方法の特許を出願中。同社の武末正広さんは「酒に水素を呼吸させたイメージ」と話す。アルコール分16度。山口県産の山田錦を100%使い、精米歩合60%で醸造した。

 水素をイメージしたという水色のボトルに、水素元素の質量1.008と電子軌道をデザインしたラベルを貼りつける。

 味は、はつもみぢ社長の原田康宏さんによると「コメのうま味は残しつつ、すっきりとした味わい。通常の純米酒よりも、雑みが取れて軽く透明感のある仕上がり」と話す。

 武末さんは「水素先進都市を目指す周南市内の企業だからできた新たなチャレンジ。エネルギーだけでなく、さまざまな可能性を持つ水素を身近に感じてほしい」と話す。

 同商品は現在、社員向け販売のみ。生産体制を整えて、来春に一般店頭販売を予定する。