リユース品売買などのマッチングサイトを展開する「ジモティー」(東京都品川区)が11月29日、光市役所防災庁舎向かいにリユース拠点「ジモティースポット光」(光市光井9)をオープンした。
運営は光市で廃棄物回収や地域インフラ整備を行う「熊谷興業」(同)。「ジモティースポット」は、2020年に首都圏でスタートしたリアル店舗展開で、首都圏と名古屋市に6拠点を運営してきた。今回の出店が7拠点目。人口減少など地方都市特有の課題に取り組もうと、10万人以下の地方小都市型モデルとして全国初の取り組みになる。
売り場面積は約155平方メートル。家具や家電、衣類、食器など、まだ使えるリユース品を無料で何点でも持ち込んでもらう。持ち込まれた品は「ジモティー」のウェブサイトに掲載し、店舗で販売するか無償譲渡する。運営会社の事業を生かし、廃棄物回収や遺品整理、庭木の維持管理など、地域の困り事に対応する相談窓口としての役割も担う。
「廃品回収の際に、使えるのにもったいないと思うことが多々あった。昨年、ジモティーの取り組みを知り、地元でも展開できたらと連携を提案した」と熊谷興業社長の熊谷朝和さん。ジモティーの野村康二郎さんは「社会の暮らしを豊かにする新たなインフラのモデルとして、全国に広げていきたい」と意欲を示す。
熊谷さんは「家の中を片付けるきっかけになれば。いつか使うかもと取っておいた物が、新たな人に愛着を持ってもらい使われることで有効活用になる。ぜひ気軽に訪れてほしい」と呼びかける。
営業時間は10時~17時。