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光・室積に共生型多機能事業所 障がい者と高齢者がゆったり働けるサロン提供

利用を呼び掛ける前崎夫妻

利用を呼び掛ける前崎夫妻

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 障がい者と高齢者の共生型多機能事業所「福祉メイキングスタジオうみべ」(光市室積6、TEL 0833-48-8232)が4月1日、光市室積の「フイッシングパーク光」近くにオープンした。

一般の人も利用できるコミュニティーサロン

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 同所では、年齢や体力などの理由で雇用契約を結ぶことが困難な障がい者や介護を必要とする高齢者などに、軽作業などの就労機会を提供。「就労継続支援B型」と「生活介護」、「地域密着型通所介護」の3つの事業を兼ね備えた共生型多機能事業所。

 同所を運営する前崎知樹社長は、介護福祉士・介護支援専門員・社会福祉士の資格を生かし、これまで障がい者施設や高齢者施設に15年間勤務していた。作業難易度の高さから働くことをあきらめてしまう利用者らを目にするうちに、「障がいの軽い人も重い人も、お年寄りも、ゆったり楽しく働ける場所があれば」と起業を決意した。

 同所には、交流の場として一般の人が1日300円で利用できるコミュニティーサロンを設置。セルフサービス式のフリードリンクコーナーもあり、地域の人や団体へ部屋の貸し出しも行う。

 同事業所の利用者には、コミュニティーサロンのスタッフとして接客・清掃をはじめ、一般家庭向けの草刈り作業など、働く場を提供する。

 前崎さんは、「誰もが安心して働くことを楽しめる施設にしていきたい。利用者を募集しているので気軽に声をかけてほしい。地域の人がゆったり集まれる空間にしていけたら」と意気込む。

 4月1日から同サロンで、社長の妻であり線描画家として活動するマエサキマユさんの個展「海が見えたら」も開催する。真由さんは、絵本作家を目指す傍ら、ボールペン1本で動物や空想のキャラクターを繊細なタッチで描く線描画家として活動。車いすに乗るライオンとそれを押す猫の姿を描いた同所のロゴも手掛けた。4月30日まで。

 営業時間は9時~17時。

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