企画展「魯山人の宇宙 北大路魯山人の美と食の世界」が6月12日、周南市美術博物館(周南市花畠町)で始まった。
北大路魯山人は1883(明治16)年、京都市生まれ。陶芸や書、絵画、漆芸など幅広い分野で活動し、日本の食文化を芸術の域にまで高めた人物として知られる。
笠間日動美術館(茨城県笠間市)が所蔵する国内有数の魯山人コレクションを紹介する同展は、山口県内では初開催。会場には陶芸や書、絵画など171点を展示する。展示作品には、米国で収集・保管されてきた「カワシマ・コレクション」のほか、今年3月に放送されたNHKドラマ「魯山人のかまど」で使われた作品22点も含む。
併せて、魯山人の旧居「春風萬里荘」に併設された、自身設計の茶室「夢境庵(あん)」の一部を実物大で再現。作品だけでなく、空間づくりを含めた魯山人の美意識も紹介する。
同館学芸員の今井良枝さんは「カワシマ・コレクションと実際に使われていた器の両方を見比べられるのが今回の見どころ。芸術作品としての魅力だけでなく、器として使われたときの美しさも感じてもらえれば。実物ならではの釉薬(ゆうやく)の色や質感にも注目してほしい」と話す。
開館時間は9時30分~17時。観覧料は一般=1,300円、大学生=1,000円、18歳以下無料。月曜休館。7月26日まで。6月28日には和食料理人・野崎洋光さんによる記念講演会、7月5日と18日には学芸員によるギャラリートークを行う。